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「腰方形筋(ようほうけいきん)」のセルフ整体

執筆者の写真: 鮎川史園鮎川史園

更新日:2021年8月24日

前かがみになると痛みが出る腰痛の直接原因になっている筋肉の一つ。ぎっくり腰で痛みを感じている筋肉の一つでもあります。


腰方形筋

腰方形筋とは

まずは、腰方形筋がどのような筋肉なのかについて、簡単に説明します。

腰方形筋は後部腹部に位置する胸部の筋肉で、上辺より下辺の幅が広い長方形の形をしています。


起始

腸腰靭帯、腸骨稜

停止

第12肋骨、L1〜L4の横突起

作用

腰椎を安定させます。第12番目の肋骨を下制し、骨盤を挙げ腰椎の外側屈曲を助ける役目を担います。

腰方形筋が硬くロックするとどうなる?

腰方形筋が片側だけロックすると、ロックした側とは逆側に側屈することができなくなります。また、両方ロックしてしまうと、前屈をするのが辛くなります。


腰方形筋のロックが原因になっている症状

直接の痛みの原因になっているケース

  • 側屈をすると痛みが出る

  • 腰を曲げる痛い腰痛

  • 反り腰など


腰方形筋のセルフ整体をする前に

初めてセルフ整体を試される方は、まず最初にセルフ整体の流れと注意点をご覧ください!

セルフ整体をする上で、たった一つだけ守って欲しいことがありますので、初めてセルフ整体をする前に必ずご確認ください。


腰方形筋のセルフ整体動画



1.腰方形筋のロックをチェック

腰のくびれの部分(肋骨と腸骨の間)に親指を背中側にして手を当てて(前ならえの時に先頭の人が腰に手を当てる姿勢)、背骨に向かって親指を押し込むと腰方形筋を触ることができます。


2.ロックした腰方形筋を探す

腰方形筋を、グッと背骨側に押し込みながら、前後にグリグリと動かします。鉄板のように硬くなっていることもありますので、背骨の横突起と間違える人もいるのですが、横突起は板状ではないので、板状の硬い感触があるのでしたら腰方形筋のロックです。


3.腰方形筋のロックが解除される姿勢をとる

チェックしている側に体をゆっくりと側屈していきます。グリグリと押している腰方形筋をたるませるようなイメージです。体を少し捻った方が緩みやすいケースもあるので、少し体を側屈させたら、軽く体を捻ってみてください。どちらに捻れば緩みやすいかはその都度変わってきますので、ゆっくりと左右に体を捻りながらグリグリと押すと感じる違和感が最も消える姿勢を見つけてみてください。


4.痛みや違和感が消える姿勢が見つかったら、90秒キープ

グリグリと押した時に感じていた痛みや違和感が消える姿勢が見つかったら、その姿勢を90秒キープします。


5.ゆっくりと元の姿勢に戻す

90秒経過したら腰方形筋に力入らないように、ゆっくりと元の姿勢に戻してください。

先ほどチェックした箇所を再度グリグリと押して、痛みや違和感が消えたままであれば腰方形筋のロックは解除されています。


1箇所だけでなく、腰方形筋全体をチェックしてみましょう

1箇所緩めたからといって、腰方形筋が一気に全部柔らかくなるわけでありません。グリグリと押した時の痛みや違和感が消えている場合は、先ほどチェックした箇所の、ちょっと上、あるいは下をチェックして、まだ腰方形筋のロックが残っている箇所を見つけて、先ほどと同じように緩めてみてください。


腰方形筋のロックを解除する姿勢が見つからないというときは

もし、腰方形筋のロックを解除する姿勢がなかなか見つからないというときは、グリグリと押した時の痛みや違和感が少しでも少なくなる姿勢を見つけて、その姿勢をキープしてみてください。完全に痛みや違和感が消える姿勢を見つけてキープするよりは変化が少ないですが、それでも少しずつロックを解除して柔らかくなってくれます。何度か繰り返すうちに、完全に痛みや違和感が消える姿勢が見つかるようになってきますので、わからない場合は、「こんなもんでいいか」ぐらいの気持ちでやってみてください。


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